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常泉寺の彼岸花
神奈川県大和市にある常泉寺は、「花のお寺」「河童のお寺」として親しまれています。 境内には一年中、四季折々の花々が咲き、特に「春のミツマタ」と「秋の白い彼岸花」が有名です。 常泉寺のミツマタの花は「かながわ花の名所100選」に選定されています。
また、山内には数多くの河童さまが置かれ、寺を訪ねた人が花々と共に楽しむことができるように、あちらこちらに配置されています。 このカッパは、寺を訪問する方一人一人と接することのできない住職が、自分に代わり心を和ませてもらいたいとの願いから置かれたものだそうです。 なかでも、「かっぱ七福神」「河童智(かっぱち)くん」が人気のようです。
常泉寺の宗旨は、曹洞宗であり、本山は福井県の永平寺、横浜の総持寺です。 創建は1588年といわれています。 御本尊は木造の聖観世音菩薩で坐像です。制作されたのは江戸時代であろうと伝えられています。 現在の住職は第24代です。
今年は8月中旬までは猛烈な暑さが続きましたが、その後は寒気が南下した影響で関東でも激しい雷雨に度々見舞われました。 さらに、9月に入ってからは雨続きで、気温も低い日が続きました。 彼岸花は気温が下がると成長を始めるということですが、9月12日に町田に所要があったついでに常泉寺を訪ねてびっくり! 白い彼岸花がすでに見頃を迎えていました。 例年よりも10日程度早い感じです。
彼岸花は、多年草の植物で高さは30〜50cmです。 突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになります。 花のあとに葉が伸びてきますが、冬と春を越して夏近くなると全く消えてしまいます。 したがって、花と葉を同時に見ることはできません。
秋の彼岸の頃に咲く頃から「彼岸花」という和名がつけられています。 また、お目出度いことが起こる兆しに、赤い花びらが天からふってくる仏教の経典から、「天上の花」という意味で、曼珠沙華とも呼ばれています。
常泉寺では白色の彼岸花が約300本、赤色が数千本、境内のあちこちに咲くとのことです。 白い彼岸花は繁殖力が弱く、大変珍しいとされており、常泉寺では赤い彼岸花よりも少し早く咲きます。 白い彼岸花が多数咲くことから、常泉寺は彼岸花の関東有数の名所といわれています。
今年は彼岸花の咲く時期が随分と早く、境内のあちこちで白い彼岸花が見頃を迎えており、赤い彼岸花も咲き始めていました。 常泉寺の方に伺ったところ、「今年は彼岸花の開花が早く、すでに赤い彼岸花の咲き始めている」とのことでした。 赤い彼岸花のみでなく、咲く時期の沿い黄色の彼岸花もすでに咲いていました。
今年は小出川の彼岸花を見に行った9月19日に再度訪ねたところ、赤い彼岸花も随分咲いていました。 本当に今年は彼岸花の咲くのが早かったです。
ショウキズイセン
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風来坊