散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

長瀞散策 (H27.2.7)


長瀞渓谷・岩畳



長瀞渓谷・岩畳



長瀞渓谷・岩畳



長瀞渓谷

長瀞町は埼玉県の西北部、秩父山系の関門に位置しており、町の中央を縦貫して流れる荒川の両岸に細長く開けている、人口約8千人の町です。

長瀞町の総面積は30.40平方キロメートルですが、そのうち約60%が山林で占められています。また、四方を宝登山(標高497.1メートル)、不動山(標高549.2メートル)、陣見山(標高531.0メートル)、釜伏山(標高538.6メートル)といった山々に囲まれ、これらの山を源とする沢は、それぞれ荒川に流入しています。



長瀞渓谷



長瀞渓谷


長瀞町は町の全域が、県立長瀞玉淀自然公園区域に指定されています。

特に上長瀞から高砂橋に至る荒川の両岸は、名勝及び天然記念物保存区域として指定されており、なかでも岩石段丘、いわゆる「岩畳」の広がる長瀞渓谷は、地質の宝庫として貴重な天然資源を誇っています。


長瀞渓谷



長瀞渓谷



長瀞渓谷



長瀞渓谷

長瀞渓谷は、さまざまな形の巨岩のある淵瀬や高さ数十メートルの秩父赤壁といわれる岩壁をなしています。

秩父盆地の水を集めて流れる荒川が、長瀞の結晶片岩地帯を侵食することによって、岩畳と呼ばれる奇岩に富んだ断層谷や岩石段丘をつくりました。



長瀞渓谷



長瀞渓谷



長瀞渓谷


長瀞渓谷を代表する景観、岩畳は幅80m、長さ500mにわたる広大な自然岩石です。

露出した岩石は段丘をつくり、その名の通り一面に畳を敷き詰めたかのようです。

岩畳とその周辺では、かつて荒川の流れで出来た甌穴をはじめ、断層や褶曲、節理、片理などを見ることができます。

こうした地殻内部の様子を観察できることから、長瀞は「地球の窓」と呼ばれ、全国から数多くの学者が訪れています。


長瀞渓谷



長瀞渓谷・岩畳



長瀞渓谷・岩畳



長瀞渓谷

岩畳対岸の絶壁は、秩父赤壁と呼ばれています。

高さ100m、幅500mに及ぶ絶壁です。中国揚子江の名勝地「赤壁」に因んで名付けられました。

荒川の流れと一体となったこの素晴らしい風景は、まるで自然の芸術作品のようです。長瀞ライン下りでは、秩父赤壁から流れ落ちる明神の滝を眺めることができます。



長瀞渓谷



長瀞渓谷


長瀞ではかつて荒川の河床で形成された甌穴を観察することができます。

この穴は、川底のくぼみに小石などがはさまり、渦巻き状の流れによって次第に岩石が削られてできたものです。

岩畳には岩の割れ目や甌穴があり、それが大小様々な窪地をつくっています。水が溜まったこれら窪地は、四十八沼、いろは沼と呼ばれています。


長瀞渓谷



長瀞駅前観光案内所

岩畳周辺の河床には、紅簾片岩をはじめとする多くの結晶片岩が様々な形で見ることができます。上長瀞にある「県立自然の博物館」では、これら岩石や地層の様子、様々な化石などの常設展示を行なっています。



秩父鉄道長瀞駅



長瀞駅から宝登山神社に向かって真っ直ぐに伸びる参道


長瀞駅から真っ直ぐ伸びている参道を600mほど進むと宝登山の山麓です。

山麓の右手に「宝登山神社」があります。

宝登山神社は宝登山の山麓にある神社で、秩父神社、三峯神社とともに秩父三社の一社です。宝登山山頂に奥宮が鎮座しています。


宝登山神社参道



宝登山神社



宝登山神社



宝登山神社への参道 左前方の山の中腹がロープウェイ乗り場

宝登山神社伝によれば、景行天皇の41年(111年)、天皇の皇子・日本武尊が勅命によって東国平定の時、遥拝しようと山頂に向っていると、巨犬が出てきて道案内をしてくれた。

その途中、東北方より猛火の燃えて来るのに出遇い、尊の進退はどうすることもできない状態になってしまった。すると巨犬は猛然と火中に跳入り火を消し止め、尊は無事頂上へ登り遥拝することができた。尊は巨犬に大いに感謝したところ、忽然と姿を消した。

このことから「火止山」の名が起き、のちに「宝登山」になったという。また巨犬は大山祇神の神犬であった事を知り、また防火守護のため火産霊神を拝し、その後山麓に社殿を建て三神を鎮祭した。これが宝登山神社の起源であると伝えられる。



長瀞町郷土資料館



長瀞町郷土資料館


長瀞駅から宝登山神社に向かって300mほど進んだ左手に「長瀞町郷土資料館」があります。

長瀞町郷土資料館は、養蚕の道具、機織り道具、自給自足のためのむしろ織機、足踏み縄ない機などを展示しています。


長瀞町郷土資料館



旧新井家住宅



旧新井家住宅



旧新井家住宅

また、この長瀞町郷土資料館に隣接して国指定重要文化財の旧新井家住宅が建っています。

旧新井家は、江戸時代に代々この地方の名主をつとめた高い格式を誇る旧家で、築250年と推定されています。

この建物は、この地方に散在した板葺農家の典型的なもので、長瀞町大字中野上からこの場所に移築されました。

内部の屋根裏のモヤに取り付けた竹をアケビのつるで編んだものなど 特徴のある見ごたえ十分な建物です。



旧新井家住宅


旧新井家住宅


長瀞渓谷へのアクセス

 秩父鉄道長瀞駅から徒歩5分

関連のホームページ

 長瀞町観光協会



       風来坊


旧新井家住宅


目次  TOP  HOME