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新宿御苑の桜 (H27.3.25&3.30)


新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ

新宿御苑の敷地は、天正18年(1590年)に豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が江戸城に入城した際、譜代の家臣であった内藤清成に授けた江戸屋敷の一部です。

東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保に及ぶ広大な土地で、のちの甲州街道や青梅街道になる江戸から西に延びる街道と、鎌倉街道が交差する要所です。



新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ


このことから、この一帯の警護など軍事的な目的で家康が信頼できる家臣に与えたとされています。

内藤氏7代清枚は元禄4年(1691年)に3万3千石の信州高遠城主となりました。

内藤家の屋敷地はその石高に比べてあまりにも過分であったため、その後かなりの部分を幕府に返上しましたが、明治5年(1872年)にはまだ十万坪以上が残されていました。


新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ

新宿御苑は、この内藤家の9万5千坪余と、当時すでに私有地化していたものの、もとは内藤家の屋敷地であった隣接地を合わせた17万8千坪(58.7ヘクタール)の土地に誕生することとなりました。

このようなことから、新宿御苑のルーツは内藤家の江戸屋敷ということができます。



新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑のソメイヨシノ


明治5年(1872年)、政府は内藤家から上納された土地と買収した隣接地を合わせた58.7ヘクタールの敷地に、わが国の近代農業振興を目的とする「内藤新宿試験場」を設置し、欧米の技術や品種を含めた果樹・野菜の栽培、養蚕、牧畜などの研究が幅広く行われました。


新宿御苑のソメイヨシノ



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜

その後、明治35年(1902年)から4年の歳月をかけて大改造が行われ、皇室の庭園としての新宿御苑が誕生しました。

新宿御苑は、「新宿植物御苑」時代から桜で有名であったため、庭園への改修に際しても、桜を植栽の主とする方針がとられました。



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜


さらに、大正6年(1917年)に宮中の観桜会の会場が御苑に移されてからは、桜の調査研究、収集に力を入れ、今日の桜樹の基盤が作られたそうです。

昭和24年(1949年)5月21日に「国民公園新宿御苑」として一般に開放されました。


新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜

新宿御苑は広さ58.3ヘクタール、周囲3.5kmの広大な庭園です。

庭園は、プラタナス並木が美しいフランス式整形庭園、広大なユリノキが高くそびえ、明るくのびやかな景観を呈しているイギリス風景式庭園、昔ながらの日本庭園を巧みに組み合わせており、近代西洋庭園ともいわれております。

また、数少ないわが国の風景式庭園の名作とされています。



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜


新宿御苑には、約65品種、約1300本の桜が植裁されており、都内随一の桜の名所です。

2月下旬のカンザクラから4月下旬のカスミザクラまで、長い期間にわたって桜を楽しむことができます。


新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜

今年の桜の開花予想は平年よりもやや早めということでしたが、東京、横浜では3月23日に開花宣言がありました。

東京は昨年よりも2日、平年よりも3日早い開花です。

しかも、24日以降は5月中旬並みの気温の高い日が続いたため、東京では開花から6日後の3月29日に満開宣言がありました。



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜


当初の開花予想では、東京の満開は4月4日頃となっていましたので、随分と早く満開を迎えました。

桜が満開後は、3月30日、31日と晴天が続きましたが、4月に入ってからは曇天や雨の日が続きました。

しかも強風の日や雨脚の強い日もあり、4月5日には見納めとなり、あっという間に見頃を迎え、あっという間に散ってしまった感じです。


新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜

3月25日に新宿御苑を訪ねたところ、すでにシダレザクラが見頃を迎えていました。

新宿御苑には下の池の周辺に数本の大きなシダレザクラがあります。

そのうちの2本のシダレザクラが見頃でした。

ピンクのシダレザクラは、咲き始めという段階でしたが、31日に訪ねたときは見頃を迎えていました。その一方で、白色のシダレザクラはすでに葉桜となっていました。



新宿御苑枝垂れ桜



新宿御苑枝垂れ桜


毎年花見の時期の週末には、1日で10万人以上の人が新宿御苑を訪れ、あの広い芝生が花見客で埋まります。

31日に訪ねたときは平日でしたが、春休みということもあり、桜の下は子供連れの花見客で賑わっていました。

新宿御苑のソメイヨシノは満開を迎えていました。


新宿御苑枝垂れ桜



高遠小彼岸桜



高遠小彼岸桜



高遠小彼岸桜

新宿御苑には約65品種の桜が植えられていますが、3月25日の時点で大木戸門の近くにある陽光と大島桜はすでに見頃を迎えつつありました。

また、花の形が珍しい江戸彼岸は25日には2分咲き程度でしたが、31日には満開になっていました。



高遠小彼岸桜


高遠小彼岸桜



陽光と大島桜



陽光



大島桜


さらに、薄いピンク色のアメリカという品種が見頃でした。

また、八重桜の一葉、黄色い桜の鬱金、緑色の桜の御衣黄などは未開花でした。

桜の品種の多い新宿御苑では、約1ヶ月にわたり桜を楽しむことができます。


陽光



大島桜


大島桜



江戸彼岸桜



江戸彼岸桜



江戸彼岸桜

アクセス

新宿御苑のメインゲートである新宿門は新宿駅から徒歩10分です。

千駄ケ谷門はJR千駄ヶ谷駅から徒歩5分です。

このほかに、大木戸門があります。


駐車場

駐車料金は3時間まで500円。以後30分ごと100円です。



アメリカ


入園料

200円

毎週月曜日は休園日です。

ただし、桜が見頃の時期は特別開園期間が設定されます。今年は3月25日〜4月24日は無休です。

関連のホームページ

 新宿御苑



       風来坊


アメリカ


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