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Q太郎旅日記 麗しの英国 その1 (H21.8.21〜9.1)

はじめに

はじめに

8月末から9月にかけて、南イングランドの田舎とオックスフォードを旅してきました。

英国へ行かれた方は多いと思いますが、私にとっては初めてのイギリス訪問でした。もっともヒースロー空港は何度か通り過ぎたし、去年はドーバーからヒースローまで、猛スピードでひた走りましたが。

英国、ここはやはり格調高い国でした。美しく伸びやかな自然、街並みの統一感、動物たちの人懐っこさ、子供や犬の躾の良さ、そして歴史と伝統が醸し出す余裕など、魅せられて「英国かぶれ」して、帰ってまいりました。

では、出発です。


オックスフォード


オックスフォードの町



これが噂のフィッシュ・アンド・チップス


8月21日


成田からヒースローまで12時間、そしてバスで1時間ほどでオックスフォードに着きました。

夕方の5時ごろです。

時差は8時間ですから、日本は真夜中ですね。


早速夕食に出たのが「フィッシュ・アンド・チップス」。



草履ほどの大きさの白身魚のフライで、その下にはフライドポテトがびっしり敷き詰められています。

でも、見かけよりも噂に聞いていたよりも、ずっと美味しかったです。

とても全部は食べられませんでしたけど。


プラス8時間の長い一日でしたが、まだ初日ですし、高揚感もあってか、疲れは感じられません。



マートン・カレッジ



ベリオル・カレッジ


8月22日


オックスフォード街歩き。

オックスフォードには40ものカレッジがあって、それらを合わせてオックスフォード大学と言うのだそうですね。おのおののカレッジには立派な教会があって、塔やステンドグラスの窓がきれいでした。

オックスフォードは学びの街にふさわしく落ち着いた、静謐な雰囲気の漂う街でした。


怠け者のQ太郎をして、「生まれ変わったら、この街で学びたい!」と思わしめる程でした。

ここはマートン・カレッジ。

オックスフォード最古のカレッジのひとつで、皇太子殿下が留学されたところです。

そしてこちらはベリオル・カレッジ、皇太子妃雅子様が若き日に留学されていたそうです。

あちこちに美しい花が植えられていました。


クライストチャーチ・カレッジ



クライストチャーチ・カレッジの寮の食堂


これは、クライストチャーチ・カレッジです。

オックスフォード随一の規模を誇る名門カレッジで1525年に創設されました。


学生寮の食堂では「ハリーポッター」の映画のロケーションが行われました。

今でも週末になるとここで教官と学生の正式晩餐会が開かれるそうですよ。



クライストチャーチ・カレッジの前の草原で牛たちがのんびり草を食んでいました。


牛さえも知的?オックスフォードの地名の由来となったOXたちです。

昔この辺りには沢山の浅瀬(FORD)があって、そこに牛がいっぱい居たのですって。

それでOXFORD、単純でしょう。


のんびり草を食んむ牛



観光バス


中心部にあるセントメアリー教会の120段の階段を登れば、オックスフォードの町が一望できます。

山はどこにも見当たりませんでした。


オックスフォード一回り40分の観光バス、可愛いでしょう?



夕食はローストビーフですが左に付け合わされた奇妙なもの、わかりますか?


「ヨークシャ・プディング」だそうです。

小麦粉とベーキングパウダーを混ぜて焼いたようなもので、中は空洞です。

不味いと言うほどではないけれど、美味しくもなかった。


ヨークシャ・プディング


コッツウォルズ


ブレナム宮殿



チャーチルさんの

8月23日

オックスフォードからコッツウォルズ地方のチェルトナムに移動します。

距離的には近いのですがあちこちより道をしながら参ります。

まず、ウッドストックにある「ブレナム宮殿」に到着。

今も第11代マールバラ公爵がお住まいになっている宮殿で、かのウィンストン・チャーチル卿がお生まれになった所だそうです。


英国はいまでも階級社会で貴族は広大な土地を保有しているそうです。

食べ物が良く出てきますが、これは昼食のとき出された「キドニーパイ」です。

レバーもタンもフォアグラも一切ダメな私、キドニーと聞いただけでもうあかん。

パスです。

この後スノーズヒルと言う丘の上の小さな村に立ち寄りチェルトナム到着。


キドニーパイ



ライムストーンの家並み



ボートン・オン・ザ・ウォーター


8月24日


終日コッツウォルズの村めぐりです。

コッツウォルズには人口1000人に満たないような村や町が100以上もあるそうです。



緑濃く水清らかな村々の家は殆どがライムストーン(石灰石)で出来ています。

建てられた年代によって、多少の濃淡はありますが、所謂「蜂蜜色」の街並みの佇まいは静寂そのもので、中でひとが生活しているようには見えないのですが、窓辺は美しく飾られていて暮らしぶりを見てみたいと思いました。


フットパスの傍らを駆ける馬



フットパスを歩く


ボートン・オン・ザ・ウォーターは比較的大きな町でした。底が見えるほどに澄み切った川には鴨や白鳥が泳ぎ、川底を走る鱒の姿も見られました。

ここもライムストーンの家並みが続きます。開口部が少なくて、明るく広い窓辺が好きな日本人には不向きかもしれないけれど、こんな家が英国の風土に合っているのでしょうね。

新築の家もライムストーンだそうですから。



コッツウォルズには「フットパス」と言う人と動物だけが通られる道が沢山あります。

お弁当をもって歩きます。

26歳の添乗員さんはこの若さで24人の高齢者を引率するのですから、大変です。

たった3年でこんなに仕事が出来るのか!と感動しました。


フットパス



こんな日もあったのに・・・


フットパスを歩いていると「何処から来たの?」と言わんばかりに馬が駆けてきました。


動物たちが人を恐れず友好的なのは、普段大切にされているからでしょうね。

意外なところでダイアナ元皇太子妃の足跡を見つけました。



ヒドコットマナーガーデン



8月25日

今日もコッツウォルズの散策です。

ブロードウェイと言う村を散歩した後、ヒドコットマナーガーデンへ行きました。

この庭はアメリカ人ローレンス・ジョンストンによって造られた英国を代表する庭園だそうです。

彼の母上は2度の離婚で、その度に巨万の富を得たという方で(羨ましい!)その富をつぎ込んで40年掛かって作り上げました。

1948年にナショナルトラストに寄贈され、今はその管理下にあります。


ヒドコットマナーガーデン



チッピングカムデンかやぶきの家


チッピングカムデンではこんなかやぶきの家を見つけました。


帰途ドーバース・ヒルから見た風景です。

ここの地名もオックスフォードと同じように
Cots Wolde つまり羊が丘なのでした。



三泊したチェルトナムにはめぼしい観光スポットは少ないけれどコッツウォルズ観光の拠点となるところなので、宿泊施設は整っています。

1700年代に鉱泉が発掘されて、このホールが作られました。

パンプ・ホールと言われていて、当時は貴族の社交場として賑わったそうです。


コッツウォルズ



パンプ・ホール



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