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六義園の枝垂れ桜
六義園は元禄15年(1702年)川越藩主柳沢吉保が築造した庭園で、江戸の大名庭園の中で現存する屈指の名園と言われています。 昭和15年8月、史蹟名勝特別記念物保存法によって名勝の指定を受け、昭和28年4月特別名勝となり、日本でも特に勝れた名園として大切に保存されています。
庭園の形式は江戸時代の庭園にみられる廻遊式築山、山水庭園です。 庭園の中央に池を設け、中島を置き、島には妹背山があり、東南部に平坦な芝生、その他の部分には大小多数の築山が起伏しています。 庭園の北部に最大の築山、藤代峠を設け、各所に桃の茶屋、滝口の茶屋、吟花亭、熱海の茶屋、つつじの茶屋、芦辺の茶屋等のあずまやを配しています。
「六義園」という名前は、中国の古い書物である毛詩に配されている、賦・比・興・風・雅・頌の六義に由来する和歌の六体によるものです。 「六義園」を「むくさのその」と呼ばせ、館を「六義館」と書いて「むくさのたち」と読ませています。
六義園のシンボルである枝垂れ桜は、ソメイヨシノよりも一足早く開花し、東京に春の訪れを告げてくれます。 六義園には4本の枝垂れ桜がありますが、メインの枝垂れ桜は、高さ約13m、幅約17mもある大木で、「エドヒガン」という品種が変化したものです。
このシダレザクラは戦後に植えられたもので、樹齢約60年です。 正門から入り内庭大門をくぐった広場にあります。 少し離れてみると、本当に滝のように咲くという言葉がピッタリです。 他の3本の枝垂れ桜もメインの枝垂れ桜の傍に咲いています。
今年は桜の開花が遅く、東京の開花宣言は4月になるのかなと思っていたところ、3月31日の春の嵐で南から暖かい空気が流れ込んだため、当日開花宣言がありました。 六義園の枝垂れ桜もなかなか開花せず、3月30日になってやっと開花宣言がありましたが、その後は3月31日の春の嵐で開花が進み、さらに4月3日には都内でも30mを越す強風が吹き荒れて、首都圏の電車は殆どが運行を一時見合わせるという事態になりました。
この猛烈な南風により気温の上昇で枝垂れ桜の開花は一気に進んで満開を迎えました。 4月4日は強風が残るのではないかと思いましたが、意外と風が収まっており、早速に枝垂れ桜のハシゴに出かけることにしました。 例年は9時開園と同時に入るのですが、本日は強風で無理だろうという先入観から出遅れてしまい六義園についたのが9時30分でした。
枝垂れ桜の前に行ってびっくりです。 昨日の猛烈な強風にもかかわらず、満開の枝垂れ桜が出迎えてくれました。 あの強風に耐えて見事に咲き誇っている枝垂れ桜に拍手喝采を送らざるを得ません。 自然界の素晴らしさに感心させられました。 また、強風の翌日でしたから、皆さんの出足も遅いようで、枝垂れ桜全体をゆっくり撮影することができました。
六義園の枝垂れ桜は薄紅色ですが、満開を過ぎて散り始める時期になると、白っぽくなります。 今年は満開の初期の段階でしたから、薄紅色の枝垂れ桜に出会うことができました。 六義園では枝垂れ桜のライトアップが行われますが、今年は開花が遅かったため、4月8日(日)まで、延長されました。 残念ながらライトアップは撮影できませんでした。
アクセス JR・地下鉄南北線「駒込駅」から正門まで徒歩7分 染井門までは徒歩1分 枝垂れ桜の見頃の時期や週末には染井門が開門されます。 都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩10分。
入園料:300円 駐車場:ありません。 関連するホームページ 六義園 風来坊