日本に園芸品種の菊が渡来したのは、奈良時代末から平安時代初めといわれています。
その後、室町、江戸時代と発展を遂げ、明治元年(1868年)に菊が皇室の紋章に定められました。
明治11年(1878年)、宮内省は皇室を中心として菊を観賞する初めての「菊花拝観」を赤坂の仮皇居で催しました。
展示用の菊は、当初は赤坂離宮内で栽培されていましたが、明治37年(1904年)より新宿御苑でも菊の栽培が始まりました。
そして昭和4年(1929年)からは、観菊会も御苑で行われるようになりました。
今年も皇室ゆかりの伝統を受け継ぐ新宿御苑の菊花壇展が、11月1日から15日まで開催されています。
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