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恵比寿・六本木散策 その2 (H24.10.12)


六本木ヒルズ



六本木ヒルズ


港区六本木6丁目の再開発として計画された六本木ヒルズですが、バブルの崩壊や反対派住民の抵抗などの紆余曲折があり、完成までに17年の歳月を要しています。


江戸時代には、長府毛利家(長州藩支藩の長門府中藩)の屋敷が置かれた場所で、長門府中藩出身の乃木希典もこの地で生まれています。

東京ミッドタウンから南東方向に進み、「六本木」交差点を右折して500mほど進んだ左手が「六本木ヒルズ」です。

高層オフィスビル「六本木ヒルズ森タワー」を中心に、集合住宅、ホテル、テレビ朝日本社、映画館等の文化施設、その他の商業施設などで構成されており、平成15年(2003年)に開業しました。


六本木ヒルズ



六本木ヒルズ 毛利庭園



六本木ヒルズ 毛利庭園

かつては広大な毛利家の庭園が残っていましたが、現存していません。

敷地内に約4300平方メートルの毛利庭園が設けられ、毛利池がありますがこれは本来の毛利池とは異なるものです。

かつての庭園遺構は毛利池の下に埋土保存されています。


六本木ヒルズから六本木通りに戻り、「六本木6丁目」の交差点の一つ渋谷寄り(西側)の三叉路を左折し、六本木ヒルズを左手に見て、道なりに800mほど進んだ左手が「有栖川宮記念公園」です。


六本木ヒルズからの東京タワー



有栖川宮記念公園



有栖川宮熾仁親王銅像

有栖川宮記念公園は、麻布台地の変化にとんだ地形を生かし、丘があったり、渓流や池があったりと、自然を大切にした趣きのある日本庭園です。

豊かな緑はもちろんのこと、春はウメやサクラ、ハナミズキなどがかわいらしい花を咲かせ、初夏にはハナショウブ、夏はアジサイ、秋は紅葉、冬は雪景色など四季折々の美しさを堪能することができます。


南東側のドイツ大使館に面した広場には、騎馬像の名作として知られる「有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたけひとしんのう)銅像」をはじめ、「笛吹き少年の像」、「新聞少年の像」があります。

また、野球場、テニスコート、都立中央図書館などの施設も充実しています。


有栖川宮記念公園



都立中央図書館

この地は、江戸時代、盛岡南部藩の下屋敷として使われていましたが、明治29年(1896年)、有栖川宮威仁親王が霞ヶ関の御殿から移動する運びとなり代替地として御用地となり、威仁親王の生母・森則子の住居等が設けられました。

御用地は、有栖川家が断絶すると、大正2年(1913年)には同家の祭祀を引き継いだ高松宮に継承され、高松宮御用地となりました。



有栖川宮記念公園



有栖川宮記念公園


児童福祉を目的とする遊び場に深い関心を寄せられていた高松宮殿下は、故有栖川宮威仁親王の20年のご命日にあたる昭和9年1月15日に御用地約11000坪を公園地として東京市に下賜されました。

そして、東京市は同年11月に記念公園として開園しました。

その後、北東部を編入し、昭和50年(1975年)に港区に移管されて、多くの人に親しまれています。


有栖川宮記念公園



天現橋交差点から広尾方向を望む

有栖川宮記念公園の南西側の出口(出口の前が有栖川公園前の信号)を出て、公園から離れる方向に道なりに100mほど進むと「広尾橋」の交差点です。

交差点を左折し外苑西通りに沿って300mほど進むと「天現寺橋」の交差点です。

歩道橋を渡って交差点を横切り外苑西通りをさらに300mほど進んだ「恵比寿3丁目」の交差点を右折します。

緩やかな上り下りのある道を500mほど進んだ「恵比寿郵便局」の信号を左折し、上り坂を300mほど進んだところが「恵比寿ガーデンプレイス」です。



サッポロビール本社


「恵比寿ガーデンプレイス」は、「水と緑の山の手情報文化都市」をテーマとする複合施設で、40階建てのオフィスタワー、デパートを含む商業施設、レストラン、集合住宅、美術館などで構成されています。

「恵比寿ガーデンプレイス」は平成6年(1994年)に開業し、事業主であるサッポロビール本社も所在しています。


サッポロビール本社



恵比寿ガーデンプレイス



恵比寿ガーデンプレイス



恵比寿ガーデンプレイス 恵比寿三越

明治20年(1887年)9月6日、日本麦酒醸造(のちの日本麦酒→サッポロビール、現・サッポロホールディングス)が目黒村三田(現在の目黒区)、渋谷村(現在の渋谷区にまたがる地帯に設立した工場で「エビスビール」を製造したのが始まりです。

日本鉄道がエビスビール輸送用の駅「恵比寿駅」を設立し、その後、正式に「恵比寿」が町丁名となり、地名としての「恵比寿」が定着しました。



恵比寿ガーデンプレイス


ビールの需要の増大に伴い、毎年のように施設、設備の増設工事を行いましたが、1980年頃から環境問題がクローズアップされ、都心の工場にはさまざまな規制が設けられ、自由な増設工事は不可能となりました。

この結果、昭和63年(1988年)に恵比寿工場を船橋に移転し、平成3年(1991年)から土地の再開発事業が開始され、平成6年(1994年)に竣工しました。


恵比寿ガーデンプレイス



恵比寿ガーデンプレイス

恵比寿ガーデンプレイスの入口正面のビルがサッポロビール本社で、このビルに「エビスビール記念館」が併設されています。

エビスビール記念館は、エビスビール発祥の地に発売120周年を記念して造られた記念館で、2010年2月25日にオープンしました。


エビスビール記念館は、日本国内では珍しい、単独商品のブランドを冠した施設です。

エビスビールの歴史や楽しみ方などの紹介、さまざまなエビスの試飲、ここでしか買えないグッズ満載のショップなど、エビスの世界を堪能できます。

一番のお勧めは、エビスのエキスパートである「グランドコミュニケーター」によるエビスツアー(有料:500円、試飲有)とのことです。



恵比寿ガーデンプレイス


恵比寿ガーデンプレイス


恵比寿ガーデンプレイスタワーは、高さ167mの高層オフィスであり、恵比寿ガーデンプレイスにおける最も大きな建物です。

「東京都写真美術館」は世界でも数少ない写真と映像の専門美術館で、東京とパリ友好都市の関係から、パリのヨーロッパ写真館の姉妹館として、平成7年(1995年)に恵比寿ガーデンプレイスに開館したものです。

約2万8千点の収蔵作品と約3万6千冊の蔵書を誇っています。


1階ホールでは映画を上映し、地下1階、2階、3階の展示室で、原則として常時3つの展示が行われています。

貴重な作品を保護するため、常設展示は行われていません。

入館料は展覧会・上映の内容によって異なります。


東京都写真美術館



恵比寿ガーデンプレイス 恵比寿駅からの施設入口



スカイウォーク

今回の「駅からハイキング」は恵比寿ガーデンプレイスの「恵比寿三越1階」がゴールです。

恵比寿ガーデンプレイスの施設の入口は、JR恵比寿駅から約400m南にあり、駅とは動く歩道「スカイウォーク」によって結ばれています。


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         風来坊


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