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早咲き桜と富士山
神奈川県北西部の松田町で、2月14日(土)〜3月15日(日)の間、「第17回まつだ桜まつり」が開催されました。
「まつだ桜まつり」の会場は、富士山や足柄平野、相模湾が見渡すことができる、松田山の中腹にある西平畑公園です。 西平畑公園は、松田山全山公園化事業の一環として整備された公園です。 公園内には松田山ハーブガーデン、子どもの館、芝生広場、ふるさと鉄道(ミニSL)、自然館、遊歩道など自然にふれあうスポットがあります。
自然散策路の桜
この公園内の松田山の斜面に、約260本の早咲き桜(河津桜)が植えられています。 早咲き桜(河津桜)は急な斜面に植えられており、斜面の中にジグザクの遊歩道(桜並木)が設けられており、斜面を右に左に蛇行しながら桜を観賞できるようになっています。 しかも、天気の良い日には富士山を間近に見ることができ、桜と富士山のコラボレーションを楽しむことができます。
小田急線新松田駅あるいはJR御殿場線松田駅のホームから、前方の山の斜面にピンク色に染まった桜まつり会場を望むことができます。 山頂の桜まつり会場までは小田急新松田駅から徒歩約25分、JR御殿場線松田駅北口から徒歩約20分で行くことができます。
JR御殿場線松田駅北口から案内板にしたがってだらだらとした上り坂を10分程度進むと桜まつり会場入口です。 ここから松田山ハーブガーデンのあるメイン会場までは、遊歩道が設けられており、その左右に桜が植えられています。 したがって、左右の桜を眺めながら登ることになります。
今年は伊豆半島の河津桜が平年よりもやや開花が遅いという状況でしたので、松田山の桜の開花も遅いのではないかと思っていました。 ところが、まつだ桜まつりのホームページに、2月25日に「5分咲き、夜桜ライトアップ&イルミネーションが始まります」と掲載され、26日には「見頃」と掲載されました。 5分咲きの次の日に「見頃」とはどういう意味かなと思いつつ、28日に曽我梅林に行く予定でしたので、その前に訪ねることにしました。
松田町の桜の一番のポイントは、桜と富士山のコラボレーションです。 小田急線の新松田駅に8時30分過ぎに到着すると、目の前に富士山がくっきりと見えます。 やはり朝早く来て正解のようです。
この時間は、シャトルバスは運行されていませんので、新松田駅から徒歩で上ることにしました。 新松田駅から歩き始めると松田山桜会場までの徒歩案内板には「見頃」との表示がされています。 半信半疑で桜まつり会場入口に到着すると7分咲き〜8分咲きの桜が出迎えてくれました。 河津桜は8分咲きの頃が花に勢いがあって一番綺麗だといわれていますので、概ね見頃の時期といえるかもしれません。
自然散策路からの展望
桜まつり会場入り口からシャトルバスの山頂駅のそばにある「子供の館」までは、山の斜面に設けられた遊歩道を上ることになります。 シャトルバスや自家用車の通行する道路には殆ど桜は植えられておりませんので、松田山の斜面に植えられている桜を観賞するには、この遊歩道を歩く必要があります。
遊歩道は山の斜面を右に左にと縫うように設けられており、比較的急な勾配の場所と平坦に近い場所とが交互にあります。 しかしながら、さくら会場入り口から子供の館までは、遊歩道の左右に桜が続いており、桜を眺めながら、そして写真を撮りながら上ると、坂道もほとんど苦になりません。
遊歩道からは斜面の位置の関係で、富士山を見ることがほとんどできませんが、遊歩道の中間地点付近に1個所富士山の撮影スポットが設けられています。 撮影場所には大きな三脚が設けられており、一人しか入れませんので、皆さん順番を待って桜と富士山を撮影することになります。 しかしながら、桜が成長したためか、三脚の前方の桜に邪魔されて、近年はここからは富士山をうまく撮影できません。
見晴台付近の桜と菜の花
子供の館前のシャトルバス山頂駅が遊歩道の最高地点になります。 最高地点付近の広場からは正面に富士山を眺めることができ、桜と富士山の撮影スポットも何か所かあります。 また、最高地点には展望台が設けられており、ここから小田原方面を展望することができます。 また、展望台のそばの菜の花がちょうど満開で、桜と菜の花のコラボレーションも見事でした。
見晴台付近の桜
「子供の館」を右手に見て奥の方に進むと、「ふるさと鉄道駅」「自然館」などがあります。 「子どもの館」から「自然館」の間の遊歩道沿いにも早咲き桜(河津桜)が植えられています。
「ふるさと鉄道」は、山岳鉄道の「シェイ式蒸気式機関車」と小田急の「ロマンスカー」とが運行されており、始発の「ポンポコ駅」から終点「コンコン駅」までを往復します。 高低差は30m、片道600m、約30分の列車の旅です。 どちらも実物の1/6スケールで、5両編成、20人乗りです。 途中、スイッチバックや鉄橋、踏切もあり子供に大人気です。
「まつだ桜まつり」ではライトアップが行われます。 ライトアップは、5分咲き程度から開始されるということで、今年は2月25日から3月15日の間、行われます。 点灯時間は午後5時から午後9時です。 今回は、引き続いて曽我梅林を訪ねるため、早々に退散しました。
「まつだ桜まつり」関連イベントとして、「子供の館」では、雛のつるし飾り展示が行われていました。 この吊しひなの飾りは、ひな人形の代わりに手作りの人形を飾ったのがはじまりで、松田町でも伝承されているとのことです。 地元の方々手作りの色とりどりの雛のつるし飾り約5500個が飾られています。 なかでも、約5m(530個の)の雛のつるし飾りは見応えがあります。
展示期間は「まつだ桜まつり」と同じです。 展示は9時30分から16時です。 仲町商店街のお店にも雛の吊し飾りを見ることができます。
アクセス 小田急線新松田駅から徒歩25分。 JR御殿場線松田駅北口から徒歩20分。 JR御殿場線松田駅北口からメイン会場まで30分間隔でシャトルバスが運行されています。見頃の時期は臨時便が増便されます。 料金は片道150円です。
駐車場 メイン会場付近は約50台です。 混雑時は臨時駐車場を利用し、シャトルバスでの移動になります。 関連するホームページ 松田町観光協会 風来坊