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慈雲寺
樋口一葉文学碑
8時10分にわに塚を出発し、韮崎IC→中央高速道路→勝沼IC経由で、9時15分に第3の目的地である甲州市塩山の慈雲寺に到着しました。
慈雲寺は甲州市塩山中萩原にある臨済宗妙心寺派の寺院で、本尊は聖観世音菩薩です。 甲斐百八霊場の第十番札所になっています。 南北朝時代の慶応年間(1338〜1342年)に、夢窓疎石によって開山されたと伝えられています。
山門
慈雲寺のイトザクラ
慈雲寺の門をくぐると正面に見事な淡紅色の枝垂れ桜がそびえ立っています。 慈雲寺のイトザクラは、ウバヒガンの変種で、樹齢は約330年といわれています。 枝垂れ桜は枝を良く四方に垂らしていて、糸が垂れるような形で淡い紅色の花を咲かせることからイトザクラともいわれています。
満開直前のイトザクラは濃いピンク色をしており、満開とは異なる美しさがあるとのことです。 見頃の時期はライトアップされ、幻想的なイトザクラを楽しむことができます。 イトザクラは高さ14mほどある巨樹で、樹形の美しさは素晴らしいものがあり、平成17年に山梨県の天然記念物に指定されています。
慈雲寺には樋口一葉の文学碑があります。 江戸時代末期に、当時の慈雲寺の住職である白巖和尚により寺内に私塾(寺小屋)が設けられ近隣の子供たちに開かれました。明治20年(1887年)に本堂内に学校が開かれ、明治40年(1907年)には私立山梨里仁学校となり、その後、市内の千野地区に移転し太平洋戦争終了時まで存続していました。
樋口一葉の両親はこの寺子屋で知り合い、その後、江戸に出ました。 樋口一葉は明治5年(1872年)に東京で生まれました。 明治22年(1889年)に父を失った一葉は、一家の生計をたてようと小説を書き始めました。
貧困に苦しむ中で「大つごもり」「ゆく雲」「にごりえ」「たけくらべ」「十三夜」などを書き続けましたが、明治29年(1896年)に24歳の短い生涯を閉じました。 樋口一葉は24年の生涯の間、一度もここを訪れたことがありませんでしたが、彼女の作品には、しばしば塩山の地名や風情が出てきています。 きっと母親が、自分の郷里のことを話して聞かせたのではないかと思われます。
慈雲寺に到着した9時過ぎもすでに満車状態でしたが、待ち時間殆どなしでどうにか滑り込むことができました。 慈雲寺には約70台の駐車場がありますが、塩山では人気スポットですし、見頃の最初の日曜日ということもあり、大変な混雑ぶりでした。
慈雲所の住所 山梨県甲州市塩山中萩原352 アクセス JR塩山駅からタクシーで約5分。 バスは一日数本のみ。
駐車場 約70台 無料 関連のホームページ 慈雲寺
周林禅寺のシダレザクラ
周林禅寺は甲州市塩山上栗生野にある、臨済宗妙心寺派のお寺です。 周林禅寺の山門脇に、立派なシダレザクラが立っています。 樹齢約200年とのことです。
このシダレザクラは円形をしており、垂れ下がっている枝の内側からもシダレザクラを楽しむことができます。 慈雲寺から徒歩10分程度の所にありますが、訪れる人も少なく、ゆっくりと楽しむことができます。
周林禅寺の住所 甲州市塩山上粟生野 アクセス JR塩山駅からタクシーで約5分。 駐車場 数台分しかありませんが、空いています。
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